新築やリフォーム、模様替えなど住まいづくりを計画している方の中で、内装や家具選びでお悩みの方も多いのではないかと思います。好みのイメージは決まっているけど、じゃあ何を選べばイメージに近い雰囲気がつくれるのか?となると、素材メーカーを調べたり、カタログを見たりいろいろと時間も手間もかかります。
インテリアコーディネーターに相談できることは、意外と幅広くさまざまなことでアドバイスが可能です。どんなことに対応できるのか、主にデザイン的にも気になる部分についてご紹介していきたいと思います。
内装仕上げ
内装仕上げに関わる部分について、お好みの完成イメージをもとに全体のカラーコーディネートをしながら検討します。
- 壁・天井・床・廻り縁(モールディング含む)
- 巾木
- 窓枠・窓台・サッシ枠(内観)
- 建具・建具枠
- 建具の取っ手
- 階段・階段手摺
- 畳・畳縁
- 襖紙・障子紙・引手
- 本棚・カウンターなど造作材カラー など
内装で大きな面積を占めるのは壁や天井、床などになりますので、壁紙(クロス)や壁タイル、フローリングや床タイルなどは全体のカラーにも影響が大きい部分です。
住宅設備
ユニットバスやシステムキッチンなど住宅設備のメーカー選定からグレード、詳細な仕様などを住まいの雰囲気やコストを加味して検討します。住宅設備は、実際にお使いになる方々の使い勝手も重要視しながら選定していくため、暮らし方にも配慮します。
- バスルーム
- キッチン
- 洗面台
- トイレ
- タオル掛けやペーパーホルダーなどアクセサリ類
- 照明器具 など
現場造作のバスルームやキッチンなどオーダー製作の場合は、個々の素材選びも対応します。バスルームならタイル材、浴槽、シャワーヘッドなどです。
洗面台はオーダー製作するケースも少なくないため、カウンター材から洗面ボウル、水栓、排水金物、ミラーなど個別に選定することも多いです。
照明器具について配置計画からかかわる場合は、平面図に照明配置とスイッチ位置の計画なども行います。
外装
戸建ての場合は、外装のカラーコーディネートも対応しています。外回りは意外と細かく建材がわかれていて、色の選定しだいで全体の印象にも影響します。
- 屋根
- 破風
- 軒天
- 外壁
- 窓枠・窓台・サッシ枠
- 水切り
- 玄関ドア など
外壁を2色、3色と使う場合は、どの部分で見切りをつければ雰囲気のよい外観に見えるか、場合によりパースでシミュレーション確認していただくこともあります。
窓周りの色使いも意外とポイントになる部分です。外壁材とサッシ枠の色で印象がかなり違う家の表情になります。屋根、軒天、外壁、サッシ枠の色はセットで検討すべき部分だと思います。
インテリアアイテム
ダイニングテーブルやソファ、グリーンなどのインテリアアイテムは、内装イメージやお好みの雰囲気、使い方などを加味しながら検討します。
- ダイニングテーブル・チェア
- ソファ
- リビングテーブル
- ベッド
- デスク
- 収納家具
- アート
- グリーン など
ご予算をもとに空間に似合い、お好みの雰囲気をイメージしながらカタチや質感、見え方、使い勝手など、全体的なバランスなどいろいろな視点から検討します。
家具などのインテリアアイテムが入ることで、住まいの雰囲気はぐっと変わります。グリーンはお手入れなども簡単ではありませんが、ひとつでも加わると、洗練された印象になる重要なアイテムだと思います。
インテリアデザイン
内装や設備の素材選定やカラーコーディネートもインテリアデザインに含まれるものではないかと思っていますが、壁や天井に手を掛けるような立体的な計画や、オーダーキッチン・洗面台など造作家具の設計も行うインテリアデザインにも対応しています。
間接照明を使いたい場合は、天井に照明を設置する部分をつくる必要がありますので、どこにどのように配置すれば効果的か、なども検討します。
現場納まりの相談
素材を決めることだけではなく、実際の施工現場でどのように納めてほしいのか、こちら側から職人さんと相談したり、現地で施工確認したりします。
コーディネートしただけでは、イメージ通りにならないこともあります。特にオーダー製作のものが含まれたり、全体的な照明計画を行った場合などには、現地確認が大切だと思っています。
まとめ
内装から外装、住宅設備など大きな部分から、取っ手やアクセサリ類など小さな部分まで、コーディネーターに相談できる範囲はかなり広いものです。住まいづくりの参考にしていただければと思います。